2009年10月17日

雑誌評:COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)11月号「森と地球の未来」

クーリエジャポン11月号の特集は、坂本龍一責任編集「サステナブルな文明へ‐森と地球の未来」。

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COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2009年 11月号 [雑誌]
講談社 2009-10-10
おすすめ平均 star
star「お金を尺度にしてしまうと、人生にどんな意味があるのかが、よくわからなくなってしまう」

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by G-Tools , 2009/10/17



(特集で気になった記事)
○「肉1kgで自動車は250km走れる!? 地球の未来は”草食系が救う”」・・・世界各国で肉食化が進んでいる→森林が伐採されて、牛など家畜の牧草地になる。→牛のげっぷ、おなら、糞から出てくるメタンガスが排出される。→CO2増大。→草食系男女礼賛。

(特集以外で気になった記事)
○「世界が見たNIPPON」より「芸大卒・女性アーティストの「ホームレス」という生き方」・・・東京芸大卒の女性アーティスト市村美佐子さんは、上野公園でホームレスとして生活しつつ、創作活動を続けているという。ホームレスの生活は、消費社会の社会規範から逸脱した、自由の象徴。ホームレス=お金に縛られない人間らしい豊かな生活という価値逆転は可能だろうか。最近は、女性のホームレスが多い。僕の近所の駅前にも年配女性のホームレスの人が、一年前から歩道で暮らしている。会社近くの高架橋下にも、ダンボールでできた家が2つあり、男の人がよく寝ている。企業社会で生きる僕たちは、彼女や彼らを風景としか見ていない。ホームレスの人たちは、日々何を感じ、何を考えながら生きているのか。

○「ゴールドマン・サックスに向けられた疑惑と怒り」・・・リーマンショック後も一人勝ちした金融会社ゴールドマン・サックス。政界とのパイプ、情報操作の方法など、彼らの内幕にせまる(ホームレスとは対極の世界)。

○「北京のライブハウスに響く革命とは無縁の「新世代ロック」」・・・エコ活動は、「緑の革命」とも呼ばれるけれど、革命の結果誕生した中国共産党政権下の若者たちは、革命とは無縁の自由な音楽を奏でる。社会主義の理念、資本主義批判からも離れて、消費社会における自己表現としてのロック。

○「森巣博の越境者ニッポン 第三十回 再度のりピー・押尾事件について考えてみた」・・・押尾事件では、六本木ヒルズB棟の通称「ヤリ部屋」に女性の死体が出たのに、警察の追及はとまり、マスコミの扱いも急速にしぼんだ。一方、のりピーの事件は、死人も出ていない、軽い薬物摂取なのに、大々的に報道され、のりピーの刑務所内の様子まで詳細に伝えられた。何故か。押尾の事件は、エイベックスが動いた結果、警察、検察のマスコミへの情報リークがなくなった。一方、のりピーの事件では、警察、検察がマスコミに情報を流し続けたから、こういう結果になった、というのが森巣さんの分析。「プチエンジェル事件」についても、最後に言及されている。

※当レビューは、レビュープラス様主催、クーリエジャポンレビューコンテスト参加作品です。レビュープラス様からは、クーリエジャポン11月号を献本頂きました。レビュープラス様、講談社クーリエジャポン編集部の皆様のブログに対する友愛の情に厚く御礼申し上げます。

タグ:雑誌評
posted by 野尻有希 at 18:08 | TrackBack(0) | 雑誌論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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