2010年10月11日

アニメ批評:NHKBS2『MAG・ネット』テレビ各局プロデューサーがアニメの今後を語り合う

NHKBS2『MAG・ネット〜マンガ・アニメ・ゲームのゲンバ〜』今日の特集は「テレビアニメの挑戦者たち」。テレビ東京、毎日放送、讀賣テレビ、NHKのアニメ番組プロデューサーが集まり、アニメの今後を語った。

司会:アニメビジネスは限界にきている?

NHKP:パッケージビジネスの限界が来ている。DVD化が前提だが、DVDが売れなくなっている。アニメのユーザー自体は増えているが、ビジネスとしてこのままでは限界がある。

番組解説:テレビアニメは制作費がかかる。DVD化やキャラクターグッズの商品化で制作費をまかなっていたが、その限界がきている。

司会:アニメの時間帯が夕方から深夜に移動したが、この変化をどう捉える?

テレ東P:何故深夜に時間帯が移ったのか。一番大きいのは、人口のグラフの変化。子どもの母数が減っているので、以前と変わらない割合で子どもたちがアニメ番組を見ていても、世代視聴率は下がる。視聴率15%超える番組は一握りになったが、見ている人の層は変わらない。技術の革新もあった。今の子どもたちは、録画やネットがあるので、18時の番組を見るために急いで帰ることはない。同じ時間帯に同じタイミングで、テレビの前に座る人は減ったと思える。

司会:アニメの現状と今後の戦略は?

NHKP:皆様のNHKからあなたのNHKへ。ターゲットを絞っている。ただし、ターゲット世代を絞っているが、その前後の世代も楽しめる番組作りをしようとしている。

毎日放送P:「スタードライバー」のようなアニメオリジナル作品を重視したい。オリジナル作品は、ファンがゼロの状態からスタートする。テレビ番組としては危険なスタートだが、アニメのスタッフは想像力がとてもある。スタッフの想像力が爆発して、オリジナル作品が日本全体に広がれば、テレビの役割を果たせたなと思える。故にオリジナルを大事にしたい。

テレ東P:(「アニメノチカラ」シリーズ3作について)クリエイターがオリジナルの企画を通すのは大変だと思う。「アニメノチカラ」というシリーズタイトルによって、オリジナル作品のプロモーション活動ができた。「アニメノチカラ」は、オリジナルをアピールするきっかけになったと思う。アニメーションでビジネスができるとわかると、アニメにお金が流れてくる。すると業界が拡大する。逆にお金の流れが減ると、アニメ業界は縮小する。これは避けたい。

司会:企画をGOするポイントは?

毎日放送P:スタッフみんなが熱中している企画は、作品の熱気が全国で爆発するんじゃないかと思える。

テレ東P:番組を楽しみに待つ視聴者の顔が見える。作り手のやりたい顔が見える。この時「いける!」と思える。

司会:テレビアニメの未来は?

NHKP:今は簡単にアニメが作れる時代になったので、いろんなコンテンツでアニメが利用されるようになった。この現象は加速すると思う。個人的には、『銀魂』を見れば『銀魂』みたいなアニメを作りたいと思うけれど、これはNHKでは無理だなとも思う。アニメ好きな人は高齢になってもアニメが好きだと思うので、対象年齢の幅を広げていきたい。

テレ東P:中学2年至上主義を持っている。中学2年生は、感性などあらゆるものが、すごいと思う。中学2年生を狙っていきたい。子どもにはアニメを見て育って欲しい。子どもに届けられるアニメ作品を維持していきたい。

毎日放送P:録画環境が整ったので、ユーザーにとってはすばらしい環境だ。今までは、枠を維持していく上で、裏番組がライバルだった。現在は、クール始めに全部のアニメを録画して、以降見る番組を絞っていくユーザーが多いと思われる。そうなると、裏番組だけでなく、60以上ある全アニメ番組がライバルになる。録画して、何度も見てもらえる作品を作りたい。同時に、テレビのライブ感も重視したいので、データ放送との連動も進めたい。

讀賣テレビP:日本の場合、アニメは、子どもしか見ていけないものだという概念がない。家族3世代が一緒にアニメを見て、笑える王道アニメを作れればいいと思う。

<番組内サブカルニュースより>
・「けいおん!」原作マンガとアニメが同時に最後を迎えて、ファンから悲しみの声があがった。「クラナドは人生だ」に続き、「けいおん!は生きがいだ」の名言が続出。秋葉原全体が「けいおん!」祭り状態に。
・農業をPRする萌えアニメ人気に。
・文化庁がマジコンの取り締まり強化。マジコンとは、ネットからダウンロードした違法複製ゲームを使える機器。家庭用ゲームソフトが違法に複製され、社会問題化している。個人がマジコンゲームをダウンロードして遊んでも、違法にはならないので、個人の倫理の問題が問われている。


『けいおん!!』が終わって放心状態だったけれど、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』第2話も面白かったので、テンション復活気味の日曜深夜に、刺激的な議論をきけた。「中学2年生至上主義」という言葉が面白かった。僕も賛同。中二病万歳。さて、僕個人も10月スタート番組のうち何を見るか、今録画しまくって吟味している途中です。現状のお勧め順に作品タイトルを列記しておきます。

1位『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
2位『空のおとしものf(フォルテ)』
3位『とある魔術の禁書目録II』
4位『侵略!イカ娘』
5位『それでも街は廻っている』
6位『荒川アンダーザブリッジ*2』
7位『バクマン。』

ここまで現在合格ライン。

ここから下は微妙ライン。2話以降の展開に期待。
『おとめ妖怪ざくろ』
『神のみぞ知るセカイ』
『スタードライバー』

あとまだ放送開始していないフジテレビノイタミナ枠『海月姫』にも期待。


posted by 野尻有希 at 00:41 | TrackBack(0) | マンガ・アニメ論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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