2015年11月24日

最近の活動状況〜パリのコンサート会場で起きたテロとタランティーノ「イングロリアス・バスターズ」ラストシーンの類似性

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by G-Tools , 2015/11/24



久々に日記。先週は一週間京都中心に関西旅行。初日の日曜は奈良(橿原神宮、元興寺、興福寺)に行き、夜は京都のホテルへ。月曜は比叡山に行った後、夜は東寺のライトアップ。火曜は京都の高雄に行き、神護寺、西明寺、高山寺をめぐる。午後は黒谷さん、真如堂をめぐる。水曜は日中姫路城、夜は雨が少しやんだので二条城のアートアクアリウムへ。木曜は福井の永平寺へ。夜は京都に戻り、南禅寺、永観堂のライトアップ。金曜は京都大原野の大原野神社、正法寺、勝持寺、善峯寺をまわり、午後は嵯峨大覚寺。夜は京都から大阪に移動。土曜日の午前中に大阪から東京に戻ってきた。

土曜日は映画を見る。
溝口健二「赤線地帯」、大島渚「白昼の通り魔」途中まで。

日曜日は映画を見る。
大島渚「白昼の通り魔」の続き、大島渚「日本春歌考」、タランティーノ「デス・プルーフ」、タランティーノ「イングロリアス・バスターズ」。

月曜日も映画を見る。
今村昌平「豚と軍艦」、大島渚「戦場のメリークリスマス」。その後、昨日見たうち、もう一度見たくなった映画を見る。大島渚「日本春歌考」、タランティーノ「デス・プルーフ」、同「イングロリアス・バスターズ」。

大島渚の「日本春歌考」は2回見ても印象が強烈だった。

旅行に出る直前までは小説を書いていたけれど、旅行に出てから小説を書いていない。明日からは何かまた書きだそう。

タランティーノは映画を作るのが好きで好きでたまらないという。彼と同じほどに、小説を作るのが好きで好きでたまらない状態になっていたい。自分は書き始めるまですごい億劫になる。書き始めると進むけれど、最初に手をつけるまで時間がかかる。面倒くさいと思っているからだ。とりあえずそういう気分の時は、構想だけでも練っておく。前回もテロの小説を書いたけれど、次に書こうとしているのもテロの小説だ。

11月23日はパリの同時多発テロの影響を受けたのか、靖国神社のトイレで爆弾が爆発した。ISが日本人ジャーナリストの首を切ったニュースが流れた後も、日本国内で子供の首をナイフで切る事件が起きた。衝撃的ニュースの模倣だ。靖国神社の犯人もパリのテロの刺激を受けた模倣犯だろうか。模倣犯が出るからといって、ニュースを流さないようにすると、共産主義社会のニュースみたくなってしまう。悪い事件はニュースとしてきちんと流す、隠蔽しない。模倣犯が出ないようにするためには、個人の判断力を養成する教育を行い、かつ社会に不満がうっ積しないよう社会福祉を充実させればよい。

タランティーノの「イングロリアス・バスターズ」は、アメリカ兵がナチを徹底的に痛めつける映画だ。見ている最中、ドイツ人はこの映画を喜ぶだろうかと気になった。特典映像のタランティーノ、ブラッド・ビッドのインタビューで、タランティーノはドイツの観客に受けていたといった。タランティーノ自身、上映会では、ドイツを批判するような映画だから、肩身が狭かったという。上映が始まると、観客は他の国より受けていた。第一にドイツ国内の映画に出演するドイツ人俳優が世界規模で供給される映画に出演したことに観客は喜んだ。第二に、ナチを扱った映画だけど暗い気持ちで見なくていいんだ、笑っていいんだとわかって観客は娯楽を楽しんだという。

この映画はナチスという重い題材を扱っているのに、他の映画と異なり、徹底した娯楽映画だ。もちろんタランティーノらしくグロいし、過激だけれど、ヒトラーが出てきてこんな娯楽映画にできるのが痛快だった。ドイツ人も笑ってくれたなら、なお喜ばしい。日本で同じことをやったら、日本人は怒りそうだけれど(これは、戦争責任をめぐる外交問題の対処状況が、ドイツと日本で異なることに起因する)。

「イングロリアス・バスターズ」の最後では、パリの映画館が燃える。映画館はナチスの国威発揚映画の上映会中で、観客はドイツ人ばかり。ヒトラーとゲッペルスもいる。大量のフィルムが燃え始めて、観客がパニック状態になったと同時に、アメリカの特殊部隊の人間が銃を持って観客席に突入。二階席から銃を乱射する。逃げ惑う観客が銃殺される。ヒトラーもハチの巣状態で銃殺される(ここら辺は史実と違うタランティーノ節)。映画館内で銃が乱射されたシーンは、パリ同時多発テロで、コンサート会場で起きたテロを想起させた。

タランティーノにはテロを扱った映画も撮ってほしい。タランティーノなら、テロをタランティーノ流の娯楽映画にできると思っていたら、「イングロリアス・バスターズ」2回目の視聴中に、あ、このラストシーンはパリのテロの先取りだと思えた。パリの事件を契機にあのシーンが批判される必要はないし、自粛する必要もない。見る側の判断の問題だ。「イングロリアス・バスターズ」は映画作品であり、表現の自由が守られている。

現在好きなタランティーノ映画は、「イングロリアス・バスターズ」、「デス・プルーフ」、「ジャンゴ」の順。現在好きな大島渚映画は、「日本春歌考」、「青春残酷物語」、「戦場のメリークリスマス」の順。現在好きなゴダール映画は順番つけるの非常に難しいけれど、「ウィークエンド」、「中国女」、「気狂いピエロ」の順。
posted by 野尻有希 at 00:18 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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