2016年04月17日

NHK教育「SWITCHインタビュー達人達 渡辺謙×山中伸弥後編」より名言まとめ

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by G-Tools , 2016/04/17



NHK教育「SWITCHインタビュー達人達」で、俳優・渡辺謙と京都大学iPS細胞研究所教授・山中伸弥の対談が2週に渡って放送された。後編より印象的な言葉をピックアップ。

<役者の仕事について>
渡辺「僕らは2次元のものを3次元にして、しかもまた2次元に戻して表現を伝えていく。しかも虚構。実業ではない。人の何かに影響を与えるとしても、病気を治したりとか実のことではない。蜃気楼みたいなものを一瞬お見せして、消えていく。どこかはかない」

渡辺「ある時点から本当にビジョンがなくなった。目の前にあるやりたいことだけに邁進する。5年目標を持つと、そこにしか行けない気がする。次のことだけを見据えている」

渡辺「今日一日をどう生きるかだけで生きてきた」

山中「日本で生きていく道もあったが?」
渡辺「『次に行け』と言われたところが次の現場。自分の興味が振れる方に鼻をきかせていく。結局僕らは生もの。生きていないとだめ。フレッシュじゃないとだめ。『よく見た顔ね』、『よく見た芝居ね』と言われ始めたら危ない。今やれることと求められていることとやらなあかんなと思うことがあったら、外国でも日本でも、役の大小でもない」

山中「謙さんは常に全力疾走している。昔は、目の前にある科学のわからないことを知りたいと全力疾走していた。最近、iPS細胞を20年後くらいに臨床応用したいというはっきりしたゴールができてしまった。そこから自分の生き方が変わってしまった気がする。稲盛和夫さんと対談した時、20年後くらいのゴールに向かって進んでいる、マラソンと同じでペース配分、栄養補給が大切と言ったら、稲盛和夫さんは『全然違う。僕は常に全力疾走だ』とおっしゃった。その時、自分の生き方合っているのかなと思った。変にゴールを作ってしまって、ある意味セーブしている。それはそれで大切なんだけど、僕も全力疾走に戻りたい。もしくは、マラソンを世界記録ペースで走るかどっちかしかない」

山中「日本人はハードワークが得意だが、ビジョンがない。アメリカ人はビジョンがある。アメリカの研究室は、アメリカ人のリーダーがビジョンを出して、日本人の学生がハードワークしており、悔しい気分になる。日本人にビジョンを持ってほしい」
渡辺「ビジョンというと難しい。もっと夢を持ってほしい。叶うかどうかわからないけど、今の次元よりちょっと高い夢を持って、それぞれの分野でやってほしい」
山中「謙さんはビジョンを持っていないとおっしゃっていたが、とんでもない。最高の役を最高の場所で最高に演じる。それをやり続けるというものすごいビジョンを持っている。謙さんはこれからも全力疾走ですか?」
渡辺「全力疾走。だらだら怠ける。全力疾走。だらだら怠けるの繰り返し」
posted by 野尻有希 at 22:41 | TrackBack(0) | 創作技術論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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