2016年08月16日

今後の活動方針〜本当の目的に至るために繰り返す作業

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職業としての小説家 (Switch library)
村上春樹
スイッチパブリッシング 2015-09-10

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by G-Tools , 2016/08/16



ハロコン翌日の月曜日は、退屈で仕方なかった。よく毎日こんな退屈な仕事を続けていられたなと絶望し、仕事を辞めてアップフロントに転職しようかと思ったほどだった。しかし、火曜日になると日常に慣れ始めた。一週間経つと、今の生活を恒常的に続けられると思えた。

人間は習慣的動物だ。慣れると麻痺する。退屈を受け入れるようになる。自分はハロプロのコンサートと同じような熱を毎日放射できるだろうか。いやできない、なんて悩みながら、昨日、村上春樹の『職業としての小説家』を読み終えた。途中まで読んで、数ヶ月ほっておいた本だ。もっと早く読んでおけばよかったと後悔したけれど、今読むタイミングだったんだろう、多分。ハロコンと春樹の熱が冷めないうちに自分が今後どうしていくかを書き留めておくことにした。

4月ごろ、小説教室の提出原稿を書こうとして、書けなくて悩んだ。春の小説の新人賞も、書きかけで頓挫してしまい、いつもどおり応募しなかった。自分は色々無駄な作業をしている。ネットで文章を公表できる場があるんだから、これからは自由に自分の書きたいものを書いていこうと思った。小説教室やらその他諸々の必要ない作業は全部やめて、書きたいものに集中しようと思ったのだった。

いざそう決意してみると、ますます小説を書けなくなった。いつでもいいんだ、今書く必要はない、書きたいものが見つかった時書けばいい、いやいや小説なんて書かなくていいんじゃないかなんて、いくらでも書かないいいわけが見つかる。堕落した。モーニング娘。やポケモンGOや℃-uteや市川崑の映画にはまって、小説を書けない時間を過ごした。

好きな物を書こうと思うと、別に今すぐ書かなくていいじゃないかジレンマにはまる。このジレンマを脱する処方箋を与えてくれたのが、春樹の『職業としての小説家』だった。

春輝は好きなものを好きなように書くことを自分にも他人にも勧める。文学賞も否定する。自分の好き勝手に、誰も読まない小説を書けというわけではない。文学賞のかわりに尊ばれるのは、自分の本を買って読んでくれる読者である。

『言い換えれば僕は、読者とのあいだに太いまっすぐなパイプを繋ぎ、それを通じてじかにやり取りするシステムを、時間をかけて築き上げてきたと言うことになるのかもしれません。それはメディアや文芸業界といった「仲介業者」を(それほど)必要としないシステムです。そこでなによりも必要とされるのは言うまでもなく、著者と読者の間のナチュラルな、自然発生的な「信頼の感覚」です。』(p.265)

自分で本当によいと思う小説を書こうと思ったら、色々いいわけして、小説を書かないまま、死んでしまう可能性もある。何故書くのか。自分が良いと思う小説を書き、それを読者と共有すること。読者の存在があれば、いつまでも小説書かずに終わる可能性もなくなる。小説を書いていこうと思った。

というわけで、今後の計画。

文学賞を取る目的は、自分の小説の新作を毎回読んでくれる読者を増やすこと。だとすれば、本当の目的は、自分の小説を信頼してくれる読者を増やすこと。なら、本当の目的に注力した方がいい。

本当の目的に至るために注力すること
・ほぼ毎日小説を書く。
・ほぼ毎日ブログを更新する。
・毎日ツイッターを更新する。
・Wixで自分の電子書籍のポートフォリオサイトを作る。
・パブーに掲載した過去の電子書籍作品のいくつかを青空文庫のフォーマットで作成し直し、アマゾンで読みやすい形に変える。
・アマゾンに電子書籍作品をアップしていく。
・ネット発表済みの原稿も応募可能な新人賞に応募する。

なんか多すぎと思えるけれど、このサイクルを繰り返す。途中で無駄と思えた作業は省いて、芯をとがらせていく。

書く小説は、自分が本当に書きたかったものにする。新人賞を受賞するためのテクニカルな受験対策に走らない。賞を取ることに腐心しない。自分自身創作にエンジョイでき、かつ読書価値のある作品を作っていく。

たとえば、ハロプロについて書く時も、開高健のような作家の皮膚感覚で書いたら、書く意味がある。開高健は、美食家で旅行好きでキャッチコピーがうまいなど、軽いイメージで語られてきたけど、実際は力強くイメージ喚起力の高い言葉を使っている。何を書いても開高健になる。言葉に力が滲み出ていることの証だ。自分は開高健でも村上春樹でもハロプロのアイドルでもない。野尻有希として書くことのできる文章を書いていく。
posted by 野尻有希 at 00:13 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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