2016年08月30日

ライブレポ:日本武道館 Buono! Festa2016〜サイリウムが生み出す主体的参加感

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by G-Tools , 2016/08/30



8月25日木曜日、日本武道館で行われたBuono! Festa2016にいってきた。メイン出演はBuono!(ボノ。メンバーはももちこと嗣永桃子、元Berryz工房の夏焼雅、℃-uteの鈴木愛理)。ゲスト出演は、夏焼雅の新ユニットピンククレス、ももち所属のカントリー娘、鈴木愛理所属で、来年6月に解散が決定している℃-uteの3組である。

僕の座席は一階スタンド席の北西の端だった。ステージ中央、出演者側から見て右斜め後ろの席である。一日だけの武道館公演で、追加販売された席だった。ステージ演出が見えにくい座席ですとチケットに書かれていたけれど、ステージの斜め後ろであり、本当に見えにくくてびっくりした。ステージ中央上には大液晶が据えられているが、まったく見えない。僕の左に40インチくらいの液晶テレビがおいてあるのを見つけた。これなら座席から見えない中央部分の演出を見ることができると安心した。

近くの席の人が、望遠鏡で周囲の座席を観察している。元Berryz工房のくまいちゃんが多分来ているという。僕も手持ちの望遠鏡で眺めてみたけれど、くまいちゃんを見つけられなかった。客席のほとんどはおじさんだ。若い女性ファンの姿もちらほら。4年近く本格活動していないのにこれだけの観客が集まるのはすごい、全国ツアーもなく、一日だけの武道館公演だけど。

ハロプロのアイドルたちの新曲のMVが一通り流れた後、ステージに置かれていた白い幕が取られた。バンドメンバーがいる(他のハロプロのアイドルは生演奏ではないけれど、Buono!は生演奏である)。ももち、雅、愛理が登場する。僕の推しメンの愛理は、Buono!の場合、左が定位置である。愛理が席のすぐそばで歌い始めた。ライブ開始前はステージの斜め後ろで嫌だったけど、ライブが始まると愛理が近すぎて感動した。1万人入る武道館で、望遠鏡使わなくてもステージに立つアイドルがよく見える。背中なんだけど、遠い人じゃない。人間の姿ではっきり見える。

しかも、曲が始まってすぐ、愛理は斜め後ろにふりかえって、こちらに手を振り、笑ってくれた。サイリウムをふって笑顔に答える。すぐ前には、SPの人が真面目な顔で立っていて、恥ずかしかったけど、嬉しかった。愛理と何度か目が合ったと思った。どうもライブに行く人は、みんな目が合ったというらしい。本当に目が合ったんだから仕方ない。

中野サンプラザのハロコンではサイリウムを持っていたのに、恥ずかしくてだせなかったけど、今回は前回の反省を踏まえて、ライブ開始前からサイリウムを持った。開始直後から振りだせば、最後まで振れる。隣が廊下だから、サイリウムを振りやすい。座りっぱなしのファミリー席だから、立見席より盛り上がらないかなと思ったけれど、サイリウムを振るだけで気持ちが違う。

愛理がこっちを見てくれたら、サイリウムを振る。メンバーごとにサイリウムの色は決まっている。Buono!の場合、ももちがピンク、雅が赤、愛理が緑である。会場では、赤と緑が多く見られた。僕は最初、Buono!のメンバーカラーを理解していなくて、赤のサイリウムをなんとなく振っていた。途中、℃-uteの岡井ちゃんが、Buono!では愛理の色は緑だと教えてくれたので、後半は緑のサイリウムを振った(本当みんな切替早いのね、Buono!の時は愛理の緑が多かったのに、℃-uteになったら緑が減ったという発言による。ちなみに岡井ちゃんのメンバーカラーは緑)。

自分が推しているメンバーの色のサイリウムを振って、そのメンバーがこっちに笑顔で手を振ってくれて、それにまたサイリウムを振り返すと、気持ちが通じ合った気になる。雅が今日は誕生日ですといえば、武道館全体が雅カラーの真っ赤に切り替わる。ケーキの火を消すイベントが終わったら、各自推しメンのカラーにかわる。サイリウムを持っているだけで、ライブへの主体的参加感がぐっと増した。

僕がBuono!の存在を知ったのは、ももクロが紅白に出る前だった。当時ももクロのファンだった僕は、ももクロが出ているからという理由で、指原莉乃プロデュース『第一回ゆび祭り〜アイドル臨時総会〜』のライブDVDを見た。その時がBuono!との初遭遇である。「初恋ライダー」「ロッタラロッタラ」「恋愛♥ライダー」の3曲だけだったけれど、声量があったし、ゆび祭りの出演者の中では一番ライブがうまいなと思った。いつかツタヤでCDレンタルしようと思っただけで、ファンにはならなかった。まさかそのBuono!のライブに来ることになるとは、当時想像もしていなかった。

開始30分くらいで、Buono!は休憩。ピンククレス、カントリー娘、℃-uteと続く。解散が決まっていたせいか、℃-ute出演時の盛り上がりがすごかった。僕自身℃-ute推しなので、嬉しかった。リーダーがまた近い。リーダーも岡井ちゃんも斜め後ろの自分達の席を見て、笑顔で手をふってくれる。ピンククレスの新メンバー、カントリー娘の若いメンバー、℃-uteの中でも人見知りキャラな中島さんとかまいまいは、素通りだった。スタッフからステージ斜め後ろの席に笑顔で手を振るように指導されているわけじゃないだろうけど、自然とこちらに手を振れる人は、アイドルなんだろうなと思った。人気商売だ。人間の心をつかむ商売だ。こっちを見てるよ、きてくれてありがとうビームを送ってくれると、ファンは嬉しく感じる。

ライブ後半はBuono! の曲が続く。ツタヤでアルバムとミニアルバム全部借りて勉強してきたので楽しい。デビュー当時の曲を歌うと、演奏も歌声も大人にになっている。愛理はずっと笑顔で、楽しそうで、パワーをたくさんもらった。カントリー娘ではおとなしいももちもBuono! ではセンターで主役になる。℃-uteが解散したら、ハロプロは10代のロリコン集団になってしまう。ぜひ20代以上のアイドルというかアーティストを増やしてほしいと思った。

アンコールの頃になると、サイリウムのマンガン電池が切れてしまった。あいかわらず愛理は観客席に笑顔をふりまいている。9月5日の℃-ute武道館公演は、アルカリ電池にしようと反省した。

2時間はすぐだった。1万人が帰宅する。ひとり8千円として、売上は8千万円だ。宣伝費や経費をきいても成功だったろう。何より楽しかった。帰宅する人も満足の声が多かった。Buono! はスタジオ録音だとそんなパワー感じないけれど、ライブだと勢いが出る。℃-uteもそうだ。ハロプロはライブで力を増すパフォーマーが多い。テレビにも全然出てこないし、僕の周囲でも知らない人が多いけれど、武道館で1万人集まる力があれば、アイドルだ。実際もっと多くの人に彼女達のパフォーマンスを知ってほしいし。

列になって九段下の駅まで歩く。武道館にライブを見にきたのは、大学生の時以来だから、15年ぶりくらいだ。当時はアラニス・モリセットのライブを見に行った。初来日だったと思う。確かアリーナ席の奥だったけれど、アラニスは遠くてよく見えないし、立ちっぱなしだし、爆音で耳が痛くなって嫌な思い出しかなかった。大学生の頃は、アラニスの他、中野サンプラザにアイアンメイデンとハロウィン、川崎クラブチッタにサンダー、東京ドームにポール・マッカートニーを見た。無料や千円以下のクラシックやジャズのコンサートもよく見に行っていた。どれも正直あまり楽しめなかった。

社会人になった後は、大学時代の苦い思い出があるし、全くライブにいかなくなった。15年ぶりに行ってみたら、こんなに楽しいものはないと思った。生演奏の体験はスタジオ録音と情報量が違う。年をとって耳が悪くなったのか、爆音だと思わなくなった。大学当時は日本人のライブにもアイドルにも興味なかったけれど、日本人のアイドルのライブだからこそ楽しめたのかもしれない。これからもどんどんライブにいきたい。ジャズとクラシックと外国のポップも聞きにいきたい。
タグ:Buono!
posted by 野尻有希 at 23:45 | TrackBack(0) | アイドル論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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