2013年03月06日

人生において最も大切なこと

世界にはたくさん問題がある。全ての問題を解決することはできない。だから、最も解決したい問題の解決に取り組む。これがその人にとっての仕事、天職になる。

自分の仕事がつまらないと感じるのは、何故か? 最も大切な問題の解決に取り組んでいないせいだ。

価値があると感じることと仕事や生活が結びついていれば、人生は充実する。価値がないと思っていることに多くの時間を割いているなら、人生には不満が募る。

時間は限られている。優先順位を決めて、最も価値を感じている仕事に取り組むこと。

世界史に名を残すような人は、自ら価値を感じている仕事に人生の時間と熱意を注いでいる。

寄り道が多いのは、意味を感じていないことに時間と心を奪われるせいだ。

無駄をなくし、価値を感じているものに時間を集中すれば、成果は出る。

自らにとって最も重要なこと、価値あることに力と時間を注ぐこと。それだけが必要だ。
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2010年08月21日

テレビ批評:NHK『ふたり・しのぎあい、果てなき絆〜日本料理人・山本征治×奥田透〜』大変刺激的、人生の歩み方を教えられた

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ミシュランガイド東京 2010 日本語版 (MICHELIN GUIDE TOKYO 2010 Japanese)
日本ミシュランタイヤ株式会社 2009-11-20
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star贔屓の店が…
starこの本は料理店の宣伝ではなく、タイヤの宣伝である
star来年はインド料理と韓国料理に期待
star今回も大きな進歩なし!?

東京最高のレストラン2010 ザガットサーベイ 東京のレストラン〈2010〉 Michelin Guide Tokyo Restaurants & Hotels 2010 Michelin Green Guide Japan (Michelin Travel Guide Japan) 美食の王様―ベスト200皿〈2009‐2010年〉

by G-Tools , 2010/08/21



熱帯夜で眠れずにテレビを見ていたらNHKで『ふたり・しのぎあい、果てなき絆〜日本料理人・山本征治×奥田透〜』の再放送がやっていた。今まで何百本とテレビ番組を見てきたが、最良の番組だったと思うくらい、刺激を受けた名作だった。

『ふたり』は、二人の人物のドラマ、絆を描くドキュメンタリー。今回の二人は、四国にある老舗でともに修行時代を過ごした日本料理の達人。銀座に店を構える奥田さんは、ミシュランで3年連続星3つに選ばれた日本料理の王道を歩む人。六本木に店を構える兄弟子の山本さんは、ミシュランで星2つだったが、「世界のレストランベスト50」に日本料理で初めて選ばれた、日本料理の革新者。二人は今でも互いの店に通って、互いの料理を食べあい、議論を続けている。

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2010年08月10日

現代哲学エッセイ:「存在を慈しみなさい」という言葉にたどりつく

仏陀とイエスの教えを重ねた言葉「ただ一人犀の角のように歩みつつ、汝の隣人を愛しなさい」という言葉を思いついた。この言葉を胸に刻むことは簡単だが、日々実践することは難しい。一日生活していれば、親しい人に心が執着してしまうことがあるし、隣人を愛さずに、無碍に扱うこともあるからだ。続きを読む
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2010年08月09日

現代哲学エッセイ:ただ一人犀の角のように歩みつつ、汝の隣人を愛しなさい

「ただ一人犀の角のように歩みなさい」と仏陀は言った。
「汝自身を愛するように、汝の隣人を愛しなさい」とイエスは言った。仏陀とイエスは、全く異なることを言っているように思える。仏陀は、誰かへの愛情を執着だとして否定する。欲望、執着、依存関係から脱して、ただ一人、犀の角のように歩めと言っている。対してイエスは、自分自身を愛するのと同じように、隣人たちに愛をふりまきなさいと言う。続きを読む
posted by 野尻有希 at 22:48 | TrackBack(0) | 永く心に留めておきたい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月01日

現代哲学エッセイ:寛容の精神と対話の重要性について

 一日書くのをやめたら、ずるずると三日間も書かずに過ごしてしまった。やはりほんの少しだけでも、毎日続けることが必要だ。
 何故食について書くことをやめたのか。こんなことを続けていても、何の意味もないのではないかとまた思ってしまったせいだ。
 そう思うのは何故か。この仕事を通して、名声を得たい、評価を得たい、お金を稼ぎたいという個人的欲望が僕にあるせいだ。欲望があるから、欲望がかなえられないと絶望が生まれる。毎日仕事を続けるためには、欲望を抱かないこと。簡単に結果が出ないからといって、すぐに仕事を放り出してしまわないこと。続きを読む
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2010年01月14日

うんこと戦争

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戦争と平和〈1〉 (新潮文庫)
工藤 精一郎
新潮社 1972-03

by G-Tools , 2010/01/14



小学一年生の遠足の時間に、うんこをたれた友達がいた。彼は以降中学三年生になるまで、うんこたれだと学校で言われ続けた。同級生だけでない、上の学年からも、下の学年からも、うんこたれだと言われ続ける。中学にあがって、他の小学校の子どもたちが一緒になっても、あいつは小学一年生の時、うんこたれたんだってと言われ続ける。

子どもは何故こうも残酷なのか。大人になれば、うんこをたれたところで、何年も悪口を言わない。大人になれば良識が生まれる。そう信じられてきた。しかし、実際仕事中に職場でうんこをもらしたら、彼はしばらく悪口を言われて、精神衰弱して退職せざるを得なくなるかもしれない。職場でうんこをもらす大人は少ないから、どういう事態になるかは不明だ。しかし、小学校低学年でうんこをもらす人は、結構いる。続きを読む
タグ:うんこ 戦争
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2009年12月01日

BS熱中夜話「中島みゆきナイト」幸せという字は、辛いという字によく似ている

BS熱中夜話『中島みゆきナイト』夜会スペシャルの回が、11月30日夜NHKBS2で再放送された。番組終盤、中島みゆきのラジオでの言葉が紹介された。

「中島みゆきのオールナイトニッポン」最終回(1987年3月31日放送分)の名言だ。


「幸せという字は、辛いという字の上についているちょっぴりの点を十に変えると、幸せになるんです。十分辛くて、初めて人は、幸せになれるんです。挫けないで頑張って下さい」

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DRAMA!
中島みゆき
ヤマハミュージックコミュニケーションズ 2009-11-18
おすすめ平均 star
star大人の悲しみを歌う2曲が印象的
star二幕のDRAMA?
star真骨頂
starなんじゃぁ、これゃぁ!な異色作
starDORAMATIC!!

愛だけを残せ インストゥルメンタルで聞く中島みゆき CDジャーナルムック 中島みゆき読本 チェロとピアノで聞く中島みゆき Vol.2 チェロとピアノで聞く中島みゆき

by G-Tools , 2009/12/01

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2009年07月02日

一日のうち一分だけでも、食べた動植物の命に心をめぐらせること

 朝食は、キーマカレー入りのパンとアイスのカフェ・ラテ。温かいパンを口にすると、キーマカレーの具が口の中に溢れてくる。キーマカレーの中には、カレーのルー、野菜、チキンが入っている。
 キーマカレーは、どこの国の伝統料理だろうか。タイだろうかインドだろうか。インターネットで検索すればすぐにわかるけれど、検索する気にはならない。そうした知識を仕入れて満足することよりも、もっと重要なことがあるのではないか。
 キーマカレーというアジア出自の民族料理が、おそらく今、世界中で食べられている。パンの中にキーマカレーを入れられて、駅前のベーカリーで二百四十円で売られていたりする。ニューヨークでも、ロンドンでも、シドニーでも、東京でも、キーマカレー。
 キーマカレーの中には、チキンが入っている。このチキンの元となった、鳥の命に想いをはせること。
 この鳥は世界のどこかで生まれ、世界のどこかで殺された。日本かもしれない。東南アジアのどこかも知れない。今朝、キーマカレー入りのパンを食べた僕は、胃袋に入れたチキンがどこの生まれかわからない。どういう人がチキンを育てたのか、わからない。店員さんに尋ねたら、答えてくれるのだろうか。会社のお客様相談室に電話したら、調べて答えてくれるのだろうか。けれど、質問する気もおきない。知識として調べ上げるよりも、想像力をめぐらせること。
 キーマカレー入りのパンと一緒に飲んだ、アイス・カフェラテもそうだ。牛乳はどこの牛から出たものだろうか。本当は、牛の子どもが飲むはずのお乳を、僕が口にした。僕が彼女の子どもの代わりに、お乳を頂いた。ありがたいことだ。残すのなんて、もったいない。
 カフェラテのコーヒー豆はどこで育てられた豆だろう。本当なら、豆は新しい命を生み出すはずのものだった。新しい命が生まれる代わりに、僕はコーヒー豆をいただいた。犠牲になった命の代わりに、僕が生き残る。他の命を犠牲にして、生き残っていることを忘れてはならない。何の苦労もなく、毎日当たり前に食事をしているから、忘れてしまいやすいことだけれど。
 昼は、かき揚げ入りのそばを食べた。かき揚げがふっくらしていて、おいしかった。このかき揚げ天麩羅の中には、たくさんの海の幸が混じっている。玉ねぎなどの野菜も入っている。どんな動植物の命が入っているのか、よくわからないけれど、かき揚げの天麩羅をおいしく食べている。インターネットで検索すれば、かき揚げ天麩羅に普通どんなものが入っているのか、すぐにわかるはずだ。けれど、知識を調べあげることが重要ではない。僕が口にした命が生きていた頃どうだったのか、想像をめぐらせてみよう。
 殺して食べた命について、想像をめぐらせるなんて、多分人間しかしていないだろう。動物と植物は生き延びるため、他の種を殺す。そこに同情や共感はない。生きるために必要なことだ。人間は、生きるために不要なことに時間を捧げることができる。人間は、地球の独裁者だから。最高権力者、最高指導者、世界大統領だから。
 人間が、他動物や植物に食べられることは、まずない。食物連鎖の頂点にある百獣の王たる人間だから、自分が口にした動植物の命に共感する余裕がある。彼らが生きている頃、どうだったのか。何をしていたのか。もし、僕が彼らを口にしなかったら、彼らはどうなっていたのか。他の誰かに食べられていたのか。食べられもせず、賞味期限がきて、ゴミ箱に捨てられていたのか。
 なんで食事となった動植物に同情する必要があるんだろう。人間が、必要以上に多数の命を奪える力を持っているからだ。やろうと思えば、何万匹でも動物を殺せる。人間が憎いからといって、核爆弾を落とせば、人間と一緒に動物も植物も死滅する。一瞬で滅び去るだけでなく、放射能汚染によって、その後何十年も、命が破壊される。
 毎日忙しいけれど、一日一分だけでも、今日口にした動植物が生きていた頃の光景に想像力をめぐらせること。
 忙しくてそんな時間がない?
 二十四時間あるうちの、たった一分だけでいいんだ。1440分の1だ。確率にして、たったの0.06パーセント。ほんのわずかな時間、日常から離れて、僕たちの胃袋に入って、やがては僕たちの細胞になっていく動植物の命におもいをはせること。
 亡くなった彼らは、やがて僕らの体になる。僕ら自身になる。彼らとともに生きている。
 僕は一人だけではない。たくさんの動物と一緒に、社会を構成している。僕は多種多様な命に支えられている。僕自身もまた、人間でなく、多種多様な動植物の命の通過点だ。
 めぐりめぐっていく命の通路であり、命自身である僕の体。せめて心を一分だけでも、かつての僕自身であった動植物の命にめぐらせてみよう。彼はかつて僕ではなかったが、僕自身だった。
 僕の胃袋に入った命について考えることは、僕自身の過去について振り返るのと、あるいは、人類の歴史について振り返るのと、同じくらい意味のあることだ。
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2009年02月19日

自由

自己利益の最大化を求めるのでなく、

一時の数字の増減にあくせくするのでなく、

何を目標とするのか、思い定めること。


みながやっているからといって、

みなと同じことを目標とする必要はない。
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2009年01月22日

長生きを求めて

有名になることよりも、長生きすることを求めること。

ちやほやされることを求めるよりも、ただ長生きを求めること。

短く太い人生を求めるよりも、長く安らかな人生を求めること。

長く生きていくことを求めていると、焦る必要がなくなる。
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2008年10月26日

ジャンル別お勧めの書籍、音楽、映画、その他の文化構成物

私はmixiで別の偽名を使って毎日レビューを書いています。プロフィール欄に長々とお勧め作品を書き並べていたけれど、長くなりすぎたので、このブログに転記し、その後プロフィール欄から消すことにしました。

これらの中でも、今生きているなら、読むべきなのは、多くの人に読んで欲しいのは、デリダの諸テクストです。

ジャンル別おすすめ作品

●日本語文学●
谷崎潤一郎『細雪』
村上春樹『国境の南、太陽の西』
村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』
桐野夏生『グロテスク』
宮部みゆき『火車』
伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』
平野啓一郎『決壊』
●数学●
アクゼル『ブルバキとグロタンディーク』
●世界文学●
サラマーゴ『白の闇』
アディーチェ『アメリカにいる、きみ』
マキューアン『贖罪』
ナフィーシー『テヘランでロリータを読む』
クッツェー『恥辱』
モリスン『Beloved』
カポーティ『ティファニーで朝食を』
サリンジャー『フラニーとゾーイー』
カフカ『審判』
リルケ『若き詩人への手紙』
プルースト『失われた時を求めて』
ジョイス『若い芸術家への肖像』
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
トルストイ『アンナ・カレーニナ』、『復活』
●自然科学(物理学・情報学)●
サイフェ『宇宙を復号する−量子情報論が解読する宇宙という驚くべき暗号』
ノーレットランダーシュ『ユーザーイリュージョン−意識という幻想』
●自然科学(生物学)●
ウィルソン『生命の未来』
リドレー『やわらかな遺伝子』
●社会科学(歴史学・地理学)●
ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』
スピヴァク『ポスト植民地主義の思想』
●社会科学(政治経済・現代社会学)●
ブルデュー『ディスタンクシオン』
河合香織『セックスボランティア』
野村武夫『ノーマライゼーションが生まれた国デンマーク』
●社会科学(哲学・倫理学)●
ハイデガー『ニーチェ』
ドゥルーズ『差異と反復』
デリダの諸テクスト
ミンハ『女性・ネイティブ・他者』
クマール『君あり、故に我あり』
●映画●
アントニオーニ『太陽はひとりぼっち』
ゴダール『気狂いピエロ』
タルコフスキー
ドナースマルク『善き人のためのソナタ』
●マンガ●
手塚治虫『火の鳥異形篇』
新谷かおる『エリア88』
安達哲『さくらの唄』
浦沢直樹『モンスター』、『20世紀少年』
冨樫義博『ハンター×ハンター』
大場つぐみ、小畑健『デスノート』
よしながふみ『フラワー・オブ・ライフ』
甲斐谷忍『ライアーゲーム』
●音楽●
マーラー『交響曲第九番』
カーメン・マクレエ『ブック・オブ・バラッズ』
エイフェックスツイン
岡村靖幸
東京事変
JUJU
エルレガーデン
マキシマム・ザ・ホルモン
●尊敬する人●
トルストイ、プルースト、ジョイス、ロマン・ロラン、椎名林檎、マキシマムザ亮君、大場つぐみ、やしきたかじん
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2008年09月24日

ハモネプ優勝どんぐりに見る成功の正三角形〜人生の喜びを犠牲にしても、何時間でも時間を捧げることができるもの

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ハモネプMASTER BOOK―楽譜がいっぱ~い!!
古屋 恵子
ドレミ楽譜出版社 2002-05

ハモネプスタートブック トレーニングCD付 全国ハモネプリーグ LIVE! VOL.2 ハモネプSTORY BOOK アカペラスコア RAG FAIR/RAGッSTORY (アカペラ・スコア) 全国ハモネプリーグ LIVE! VOL.1

by G-Tools , 2008/09/24



アカペラを歌う学生がM−1のごとく歌を競って戦う番組、『ハモネプ』が昨日フジテレビで放送された。7年前、僕がちょうど大学でアカペラを歌っていた頃、『ネプチューンの力のかぎりゴーゴゴー!!』の人気コーナーだったハモネプ。入部当時、アカペラは冴えないマイナージャンルだった。卒業する頃には、『ハモネプ』人気でアカペラに注目が集まり、ゴスペラーズが普通の女の子にも知られるようになっていた。これは一時のブームに過ぎず、アカペラはすぐにまたマイナーになると思っていたけれど、7年前『ハモネプ』を見ていた中学生たちが大学生になって、昨日スペシャル番組に出ていた。昨日優勝したのは嬉しいことに、僕が大学時代所属していたアカペラサークルの後輩バンドだった。

7年前の『ハモネプ』は高校生がメインだった。都内の有名大学のパフォーマンスを見てきた自分にとって『ハモネプ』は、受け狙いでレベルが低いと思えていた。しかし、今回はほぼ大学アカペラサークルの所属バンドが出場しており、レベルが高かった。番組中盤、出るとは思っていなかった一橋のバンドが出てきただけで、自分は愛校心なんてまるでないのに、とても嬉しかった。

優勝したどんぐりは、宮崎アニメの歌ばかり歌うバンドだった。『崖の上のポニョ』のテーマ曲が超絶ジャズアレンジで歌われた。予想外の展開が続き、大変刺激的だった。だいたいにして演奏者側はレベルが高いジャズバンドを評価するけれど、一般リスナーは、メジャー曲を歌う派手なバンドの方を評価する。ジャズバンドが受けを狙ってポップスの曲を歌うと、媚を売っていますというか、ちょっとレベル下げてみましたというか、ポップスなんだけど本当は超絶アレンジなんです的な、なんとなく「すかした」感じが音楽にまとわりついてしまうし、そうした雰囲気はすぐにリスナーに伝わる。けれど、どんぐりの歌には、少なくとも僕は、「すかした」感が出ていなかったと思う。

どんぐりは、全員宮崎アニメが大好きですと最初に紹介されていた。本人たちが本当に好きなものをやっているという印象が画面から伝わったからか、上手いバンドがテレビ受けを狙ってメジャーな曲をやっていますよという雰囲気はなかった。実力と選曲でつかんだ嬉しい優勝だった。

東京の各大学アカペラサークルの選抜スーパーバンドも出ていた。前回出たとき、そのバンドは上手かったけれど、予選で落ちた。何故落ちたんだと悩んでいた彼らに武田鉄矢は、自己満足じゃだめだ、お客さんが楽しんでいなかったとコメントした。ある程度他に抜きん出た実力があると、ついつい自己満足的演奏になってしまうが、観客の聴きたい音楽と、自分たちがやりたい音楽を一致させる必要がある。第一に自分たちが好きなことをやって、第二に観客もそれが好きで、第三に他より群を抜いた自分たちの実力が、いかんなく発揮されること。この三つを同時に達成することは、実はものすごく難しい。バランスが必ずどこかに偏り、成功の正三角形はすぐ、いびつな形になってしまう。

本当は、競争者より群を抜いて圧倒的な実力があれば、どんなものをやっても、自分たちの希少価値が理解されると信じたい。自分のあらゆる持ち物を犠牲にしても、その音楽を聴きたいと聴衆に思わせる究極の音楽。その作品に触れたいと、より多くの人に思ってもらうためには、どうすればいいのか? 

巷に溢れている人生の喜びを犠牲にしても、何時間でも時間を捧げることができるもの、そうした愛すべきものを見つけて、手間と時間を注ぎ込むこと。そうしてできた作品の存在を知った時、多くの人はきっと、他の喜びや時間を削ってでも、その作品世界に入りこみたいと思うことだろう。
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2008年09月15日

夢を達成するために必要な1万時間

週刊ダイヤモンドの櫻井よしこの記事で、『生物と無生物のあいだ』の著者池田信夫が、どんな分野でも天才的活躍を見せるプロフェッショナルは、1万時間その仕事に時間を捧げているという記事を書いていたたことを知った。

ネットで調べてみると、何もこの話は池田信夫が言い出した話でなく、他の本でも取り上げられていた。クラリネット奏者などで普通に演奏できるプロは練習時間が7000時間ほど、天才的な奏者は1万時間こなしているという。数学の天才でも、数学に捧げている時間は1万時間。

1日3時間、特定の分野の練習なり学習なり経験をつむとすると、10年で1万時間になる。神童と呼ばれる人は、ごく小さなうちから猛烈に練習しているから、若くして成功できると考えられる。

自分は小説家になろうと意識し始めてから、1日3時間で単純計算して、もうすぐ7000時間に達する。あと3年で1万時間まで行ける。
posted by 野尻有希 at 23:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 永く心に留めておきたい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月31日

勧善懲悪→実力主義→その先にある価値

土曜日の夜は大雨が降っていたけれど、買って読みたくなったから、近所のコンビ二にヤングマガジンとヤングジャンプを買いに行った。読みたくて読みたくてしょうがないという少年みたいな気持ちも、いざコンビ二を3軒くらい捜し歩いて購入し、ざっと読み通すと、もう買わなくていいかなという大人の諦念に変わった。ヤンマガで面白かったのは、古谷実の漫画くらいだった。ヤングジャンプでは、『ライアーゲーム』、『ローゼンメイデン』、『ガンツ』くらいが、視点的にみて面白かった。少年漫画、青年漫画ではギャグかバトルが描かれる。バトルには哲学的な話題も出るし、知力のぶつかり合い的バトルもあるが、勝ち負けを決める競争であることに変わりはない。

次にあるものはないのだろうか。実力がある者が勝ち残る的考え方が、最近のバトル漫画には支配的だ。主人公たちが善で敵が悪だと明確にわけられていないから、そうなる。勧善懲悪ではなくなった点は、評価できるけれど、だからといって、格差社会の縮図的、実力主義の何でもありバトルとなるのは、いかがなものか。善悪が不明確になると、主人公チーム側も相手もだますような策略を使うようになる。実力主義の次にくるものは、ないのだろうか。

正義、善悪に基準はないというけれど、何らかの基準はあるはずだし、見つけないと、共通の議論が成り立たない。今の国際社会で正義を主張する国の多くは、自国の価値観の押し付けをしている。だから、正義は信じられなくなって当然。しかし、人道的にやってはいけないことというのは、国際社会のルールとして明確にあるのだし、人道ばかりを主張してもしょうがないけれど、単純に実力をつけて、ゲームで勝ち続けることを目指すだけよりは、ましだろう。

ゲームがあるということは、敗者が出るということだ。自分のエゴが勝つことを選ぶよりも、社会の構成員が平和で暮らすことを夢見て、社会に貢献していくこと。社会の為に生きることが、忘れられた時代。昔の正義のヒーローは、社会の平和を脅かす悪と戦っていた。アメリカなんて正義だ、自国を守るためだといって、他国を侵略しているから、こうした正義論が偽善だということが、社会に示されてきた。それでも、正義の基準を見定めること。

国際社会ではグルジアの紛争の後も、経済圏の拡大を目指した勢力争いが頻発するだろう。共同のルールを見定めようとする人材を育成する社会を作りたい。正義を振りかざす者の偽善性を批判しつつ、人の平和を切り崩す暴力に目を向けつつ、平和な社会、人間だけの社会といわず、生命圏全体の平和を目指す人の育成を目指すこと。そうした社会を作り、育むために、自分にできることは何か。
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2008年07月22日

自分に強くあること

 自分に強くあること。人にも強くあること。誇りと優しさを忘れないこと。マルクス・アウレリウスの心で生きること。媚を売らないこと。
 自分を安くしないこと。拝金主義を退けること。高潔な人格を目指すこと。周りに流されないこと。自己を保つこと。自己の目的を忘れないこと。最後の日を目指して。
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2008年06月25日

職業 証言書記係

僕は小説家などと言う高尚な職業についているわけではない。
僕は証言書記係だ。
劇場の一番奥の席で、ただただ証言を書き続ける人。
僕は現代という歴史の証言を書き留める係に過ぎない。

記録は誰のために書かれるのか?
七代後の孫のためだ。
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2008年02月24日

私の天職は、人類が抱える問題の解決に役立つ知識と情報を多くの人に知らせ広めること

今までの人生は、知識の獲得に偏りすぎていた。

故に頭と上半身が疲労し、生命力がなくなっていた。

これからは、知力、体力、精神力バランスよく時間を配分使用と思う。そうすれば体の疲労に苦しむこともなくなるだろう。

私の仕事は、人類が抱える問題の解決に役立つ知識と情報を多くの人に知らせ広めること。人類の意志決定の手助けをすること。社会問題のインフォームド・コンセントを行う。

人々がどういう社会を築いていけばいいのか、意志決定するにあたって必要な情報を多くの人に伝えることが私の天職だと見定めた。

自分の利益を最大化することが私の天職ではないし、人類にふさわしい仕事、生活でもない。

人類には自己の利益最大化をはかるより、ふさわしい生活スタイルが必ずあるはずだ。

自己利益最大化ばかりでは、社会に倫理も道徳も博愛もなくなる。
posted by 野尻有希 at 20:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 永く心に留めておきたい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月18日

私の思考を続けること

自分自身で居続けることは難しい。以前自分自身で居ることの大切さを書いたけれど、気づけばまた私は一般的二十代男性のモデルに私自身の思考、生活を当てはめようとしていた。そうした当てはめは私自身を疲労させるだけなのに。

なぜそうなってしまったのだろう。

自分の思考を続けることを放棄したためだ。メディアに流布している思考というか欲望で自分の頭の中をいっぱいにしてしまったためだ。全部一旦棄ててみよう。自分の考えに注意を向けてみよう。

自分を見失わないでいれば、力を失わずにすむ。

現代人の多くは力を失っている。生きる意味を人から与えられている。生きる意味は自分で掴み取る必要がある。本来私にはたくさんの力があった。力を思い出すためには、自分自身の思考を続けるしかない。そのためには注意を向け続けることだ。恐れをなくすことだ。

私自身でいることだけを選択すればよい。他の何かを欲する必要はない。何か、あるいは誰かに依存する必要もない。

私は私だ。私でいるだけで、それだけで満ち足りる。
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2007年12月04日

text8 慈悲、孝悌、知究、隣人愛

紀元前5世紀頃、地球上に釈迦、孔子、ソクラテス、ユダヤの預言者が同時多発的に生まれ、2500年後にまで残る知を説きました。

それら4つの哲学の中から、紛争と不正が渦巻く現代に必要な言の葉をすくいとると、仏教は「慈悲」、儒教は「孝悌」、ギリシア哲学は「知究」、ユダヤ・キリスト教神学は「隣人愛」となるのではないでしょうか。

慈悲という言葉は現代日本でなかなか使われなくなりましたし、孝悌という言葉は見るだけで豊かな意味が読み取れるのに、特に悌という文字は、慈悲よりも使われなくなりました。

地球に生きる私たちは知究の旅路の過程にいるでしょうし、隣人愛の輪は最終的にこの世界の果てにいる異邦人、全ての素粒子にまでつながっていくでしょう。
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2007年10月27日

誰もがあるがままで宝もの

今BS1で子どもの海外ドキュメンタリーが連日放送されている。

今日は、障害や重い病気を持った子どもを16人養子に迎えているグレートなマザーのドキュメント。

最近眼精疲労や肩こりや腰痛や足痛や腕痛や尻痛がひどいのは、要するに全身激痛に覆われているのは、自分の心が不安や恐怖で覆われているせいだと思った。人間関係に怯えているから心がずっと萎縮している。自分の気弱さに勝てば痛みも消えるだろうと思った。

そう決意して、テレビをつけたら、この番組が放送されていた。子どもは宝だ、どんな子どももあるがままで宝ものだという大母スーザンの愛情に触れて、強さを目指す自分の考えは間違っていたと気づいた。強さを目標にすると、弱さは排除されてしまう。

大やけどを負って髪の毛も生えてこなくなった女の子、足のない子、生まれながらにして神経の病んだ子、みんな愛おしい。
posted by 野尻有希 at 01:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 永く心に留めておきたい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする