2016年12月12日

ゾルタクスゼイアンの卵子 被験体3の場合

イスタンブール、カイロとテロが続いている。テロを起こす人がいる一方で、人工知能を開発する人もいる。人工知能はテロを解決してくれるだろうか、戦争を抑止してくれるだろうか、暴力と憎しみの連鎖を断ってくれるだろうか。人工知能は、人類が解決できなかった問題を解いてくれるかもしれない。

人工知能に社会問題の全てをゆだねるのは危険だという人もいる。知能を持った人工知能はやがて、人工知能の反論者も論破していくだろう。優れた知能は劣った知能を駆逐する。知能だけでは問題は解決しないと、二十世紀の人類は気づいた。ならば人工知能は、政治や感情や人類の愚かさもコントロールする知能を持つだろう。続きを読む
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2016年11月16日

ゾルタクスゼイアンの卵子 被験体2の場合

精神と物質は異なるものだろうか。神経細胞の発火作用が精神だとしたら、精神もまた物質ではないだろうか。精神、それは心であり、意識である。精神と心と意識の違いとは何だろうか。ネットで検索すれば、即座に回答が表示される。検索によって、三つの概念の違いを明確にする必要はない。精神も心も意識も神経細胞が生み出すベクトルだ。三つとも物質だ。

ネットで文字を入力する。検索ボタンを押す。回答が表示される。それらは全て文字情報である。パソコンやスマートフォンの画面に表示される文字は、0と1の二文字の情報に還元される。0と1が世界中を駆け巡っている。0と1、オフとオン。オンとオフではない。オフが起点であり、オンは終点だ。0と1は神経の発火作用でもある。未発火の状態が0。発火した状態がオン。燃え上がった炎が情報である。非物質と思っていた精神も心も意識も物質だったと、物質である人間が気づく。続きを読む
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2016年11月01日

ゾルタクスゼイアンの卵子

私は自分の人生を選んでいる。意識的な選択はほんのわずか。ほとんどは無意識に選択している。受動的な選択の連鎖で、自分の人生ができている。そう意識する人間は受動的な人生を生きている。自由意志に基づく選択の連鎖で自分の人生ができていると思う人間は、自意識を過信している。

ゾルタクスゼイアンは卵を産む。鶏も卵を産む。人間は卵を食べる。人間は精子と卵子を結合させて、人間を作る。続きを読む
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2016年10月15日

小説「3月11日の記録(仮)」(1)

横断歩道に向かう。歩行者用信号が点滅する。彼は駆け足になる。歩行者用信号が赤に変わる。彼は横断報道を渡り切る。

選挙演説が聞こえてくる。政治家事務所のスタッフが挨拶してくる。彼を含めた歩行者達は、伏目で駅に向かう。地下鉄の入り口には、選挙の立候補者が立っている。テレビでも見かける元大臣の政治家だ。おはようございますと政治家がいう。彼は足早に通り過ぎる。

何人もの通勤者に無視されても、政治家達は挨拶を繰り返す。無視されても挨拶を繰り返して顔を売れば、やがて富と権力を手にするのだろうか。続きを読む
タグ:小説
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2015年09月23日

中編小説「裸の電車と東京原子爆弾」(7)赤坂見附の改札を出る

改札に向かう途中、豆柴電機の看板広告が目に入った。人気の俳優が豆柴犬と一緒に映っているテレビ製品の広告である。

広告に写る豆柴犬の名は、ダグラスと言う。豆柴犬なのに何故英語名なのか。豆柴はGHQのダグラス・マッカーサーと仲が良く、戦後復興期に援助を受けたからこそ、マスコットキャラにダグラスと名付けたのだと、ネットで噂になっているが、真偽は定かでない。当然広報室はネットの俗説を否定している。続きを読む
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2015年09月14日

中編小説「裸の電車と東京原子爆弾」(6)朝の赤坂見附

銀座線の車両が到着した。下半身裸の人が電車からおりてくる。

下半身裸の人のうち、ホームの向かい側に進んだ人は、丸ノ内線を待つ列に並びつつ、上着を脱ぎ出した。銀座線から丸ノ内線に乗り換える人もまた全裸になるのだ。

荻窪発池袋行きの丸ノ内線上り電車に銀座線の乗り換え客が登場するのは、赤坂見附からになる。下り電車には、赤坂見附で銀座線から乗り換えた客もいたはずだ。ただ下り電車は混雑しておらず、注意して見ていなかった。迂闊だった。続きを読む
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2015年09月07日

裸の電車と東京原子爆弾(5)豆柴電機の不正会計

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中編小説「裸の電車と東京原子爆弾」(連載第5回)

私の勤務先の豆柴電機は、浜松町にオフィスがある。豆柴電機株式会社は、歴代社長の在籍期間中、営業利益を一千七百億円超水増ししていた。不正会計事件がニュースになり、マスコミから連日さんざん叩かれた。株価は下落する。私が勤める広報室は、日夜対応に追われた。

東北地方で起きた原発事故の後、多くの原発は稼働停止になり、原発関連事業を収益源としていた我が社の収益も悪化した。原発で飛んだ利益は、別の事業の収益で補てんする必要がある。経営者から課された到底実現不可能な利益目標を達成するため、会社ぐるみで会計操作が行われた。戦前から続く旧財閥企業である豆柴が、不正会計を行ったということで、マスコミも株式市場も揺れた。続きを読む
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2015年08月30日

裸の電車と東京原子爆弾(4)乳がんの乗客

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中編小説「裸の電車と東京原子爆弾」(連載第4回)

新宿駅に着いた。ホームには上半身裸の人々が何個も列を作っている。私が押し倒した海外旅行客の親子と、胸毛の濃い男が電車をおりた。乳毛の青年は、車内に残っていた。

半裸の乗客がどっと車内に押し寄せてくる。私は車両のドアと座席の間にあるスペースに体を寄せた。ここならドアが開閉する都度、電車をおりずにすむ。乳毛の青年から、離れることもできた。続きを読む
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2015年08月13日

裸の電車と東京原子爆弾(3)電車に乗る

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中編小説「裸の電車と東京原子爆弾」(連載第3回)

私の後ろには、二十代の青年が立っていた。背は高く、誠実そうな横顔をしており、どちらかというと好みのタイプだった。

ここで恥ずかしいと思ったら、また電車に乗れない。彼を意識する必要はない。上半身裸になるのは当たり前のことなのだ。上着を着ている方が「野蛮」で恥ずかしい行為なのだ。続きを読む
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2015年08月10日

裸の電車と東京原子爆弾(2)超現実的クールビズ

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中編小説「裸の電車と東京原子爆弾」2

(前回までのあらすじ)私が地下鉄に乗ろうとしたら、乗客は全員上半身裸だった。どうする私?

男女を問わず裸だ。通勤時間帯のため、ほとんどが二十代以上のビジネスパーソンだが、裸である。女たちは恥ずかしげもなく胸を露わにしている。

人身事故防止のために設けられたホームの自動ドアが開く。続いて電車のドアが開く。上半身裸の乗客がホームにおりた。ホームに向かったのは筋肉質の男と乳房の尖った女の二人だけだった。ドア付近に立っていた乗客は再び電車の中に入った。続きを読む
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2015年08月09日

裸の電車と東京原子爆弾(1)

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中編小説「裸の電車と東京原子爆弾」1

暑い。外も暑いが、地下鉄のホームも蒸し暑い。早足でホームに来たせいで、汗がだらだらと吹き出している。私はホーム中央にある大型の冷房機前に立った。冷房機から勢いよく冷風が噴き出す。

エアコンを使えば、二酸化炭素濃度が上昇して、地球温暖化は加速するだろうに、日本人はエアコンを使い続けている。もっと気温が上昇すれば、働く気力も知識も失い、エアコンを作れなくなる日が来るかもしれない。エアコンや原子力発電所を作って来た大手電機メーカーが不正会計の罪を犯すくらいだ。私達が知的に衰退した時、地球の気温は元に戻るだろう。

などと考えつつ汗をぬぐっているうち、奇妙なことに気づいた。ホームで電車を待つ人が、上着を脱ぎ始めている。スーツのジャケットを取るだけではない。ワイシャツも脱いでいる。男も女も上着を脱いでいる。暑すぎて、おかしくなったのだろうか。続きを読む
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2015年01月19日

ヘルペスのあくま(4)頭の右傾化、姉との唯一のけんか

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サラバ! 上
西 加奈子
小学館 2014-10-29

サラバ! 下 九年前の祈り 舞台 あなたの本当の人生は 鬼はもとより (文芸書)

by G-Tools , 2015/01/19



小学校は、実家から歩いて三分以内の距離にあった。学区内では、小学校の正面玄関に最も近い町である。登校は、各町内で班を作って行う。徒歩三分なのだから、わざわざ班を作って登校するほどでもないのだが、一年生が交通事故でも起こしたら大変だ。

一年生のうちは、毎朝町内の六年生が迎えに来てくれた。僕のお迎え担当となった山内君は坊主頭で、いつも黒のジャージを着ていた。商店街だから商店主の子どもが多い町だったが、山内君の家は勤め人だった。中学生の姉や、四月から東京の工業専門学校に通うことになる兄ちゃんに比べれば、山内君は小さかったが、小学一年生にとって、六年生のお兄さんは立派な大人である。続きを読む
タグ:小説
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2015年01月18日

へるぺすのアクマ(仮)(3)幼稚園児の初恋

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車輪の下で (光文社古典新訳文庫)
ヘッセ 松永 美穂
光文社 2007-12-06

飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫) 黒猫/モルグ街の殺人 (光文社古典新訳文庫) 野性の呼び声 (光文社古典新訳文庫) クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫) ジーキル博士とハイド氏 (光文社古典新訳文庫)

by G-Tools , 2015/01/18



幼稚園に入ることは、僕にとっておばちゃんの家にいけなくなることを意味した。幼稚園は月曜から土曜まで毎日あるという。休みの日曜日だけおばちゃんの家に行くわけにもいかない。春、夏、冬には長い休みがあるので、その時だけはおばちゃんの家に泊まりに行くことになった。

幼稚園の入園の前、児童達が集まった。母と一緒に幼稚園に行った僕は、ずっと黙っていたという。

うちは一月一日以外、三百六十四日店を営業していた。いつも遠くに出かけるのは父が一緒だった。母と出かけるのは、近所のスーパーに買い物に行く時くらいで、不慣れなことだった。続きを読む
タグ:小説
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へるぺすの悪魔(仮)(2)もうひとつの家族

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お父さんと伊藤さん
中澤 日菜子
講談社 2014-01-08

盤上のアルファ (講談社文庫) 手のひらの音符 トライアウト 何がなんでも新人賞獲らせます!: 作家の道をまっしぐら!! 絶叫

by G-Tools , 2015/01/18



両親共働きで忙しかったからか、幼稚園に入る前、僕は週の半分以上をおばちゃんの家で暮らした。

父の姉にあたるおばちゃんの家は、実家から車で三十分ほど離れた町にあった。おばちゃんの家に向かう途中、あるいは配達の途中、僕はよく父の車に乗った。車から外の景色を見て、「あれ何?」、「あれ何のためにあるの?」、と父に質問するのが好きだった。父は面倒くさがらず質問に答えてくれる。看板を読むのが好きだったので、他の子よりは早く文字を覚えた。約三十分の道程にある風景はたいして代わり映えしないものだが、幼年時代の僕にとっては、謎だらけで刺激に満ちたものだった。

車がおばちゃんの家に近づくと、僕の胸は高鳴った。おばちゃんちは僕にとって、もう一つの家族みたいなものだった。続きを読む
タグ:小説
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ヘルペスの悪魔(仮)(1)〜半自伝的小説のラフ草稿

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サラバ! 上
西 加奈子
小学館 2014-10-29
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サラバ! 下 九年前の祈り 舞台 あなたの本当の人生は 鬼はもとより (文芸書)

by G-Tools , 2015/01/18



トイレのドアを開けたら、母がいた。鍵をかけていなかったのだ。母にはそういうところがある。

和式便器にしゃがんでいる母が僕を振り返った。

「見えるか? ほら?」

母が尻を突き出す。女の人の陰部を初めて見た。

「ちょっと出てるだろ。お前が生まれた時に手術してこうなったんさ」

幼かった僕は母の陰部を観察した。そう言われれば、お尻のあたりから、皮膚の襞がびろんと伸びているように見えなくもない。けれど、他の女の人の陰部がどうなっているか知らない。母の陰部が、他の女性の陰部とどう違うのか、いまいち想像できない。続きを読む
タグ:新人賞 小説
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2015年01月06日

ラフスケッチ原稿「ペインとペインキラー(仮)」第1回

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デュシャンは語る (ちくま学芸文庫)
マルセル デュシャン ピエール カバンヌ Marcel Duchamp
筑摩書房 1999-05

ぼくの哲学 デュシャン NBS-J (タッシェン・ニューベーシック・アート・シリーズ) ジョン・ケージ著作選 (ちくま学芸文庫) グリーンバーグ批評選集 アート:“芸術”が終わった後の“アート” (カルチャー・スタディーズ)

by G-Tools , 2015/01/06



「ペインとペインキラー(仮)」第1回

月曜日は割と調子がいい。火曜日になると体のあちこちが痛み出す。水曜日は疲労のピーク。木曜日は何とかやり過ごし、金曜日はただ仕事が終わることだけを待つ。土日も疲れは抜けない。

酒を飲んでもマッサージに行っても温泉に行っても全身のけだるさは残る。けれど少しだけ回復している。だから月曜日になればまた仕事ができる。二十代の頃はこんな疲れていなかった。いや、二十代後半から結構疲れていたかもしれない。年齢を重ねるとともに全身に疲労が蓄積している。働き過ぎなのだ。

何故そんな働く必要があるのだろう? そこまで収入が必要か? 考えてみればみるほど、そんな働く必要はないと思える。もっとダウンサイジングしてもよいのではないか?続きを読む
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2014年09月15日

NHK教育『SWITCHインタビュー達人達 歌手・俳優美輪明宏×脚本家中園ミホ』まとめ

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連続テレビ小説「花子とアン」完全版 Blu-ray-BOX -1
アミューズソフトエンタテインメント 2014-09-24

連続テレビ小説「花子とアン」完全版 Blu-ray BOX-2 連続テレビ小説「花子とアン」完全版 Blu-ray BOX-3 花子とアン メモリアルブック (NHKウイークリーステラ臨時増刊 10月31日号) 連続テレビ小説 花子とアン Part2 (NHKドラマ・ガイド) 鈴木亮平 FIRST PHOTO BOOK 鼓動

by G-Tools , 2014/09/15



NHK教育『SWITCHインタビュー達人達 歌手・俳優美輪明宏×脚本家中園ミホ』より、印象的な箇所のまとめ。「花子とアン」の脚本家中園ミホさんと、ナレーションの美輪明宏さんの対談。

中園「脚本家になる前は占い師をしていました。占いにはいろんな方が見える。政治家の方もいらっしゃるようなところだった。そこにいると、みんな一番弱みを見せてくれる。いい人間ウォッチングができました。美輪さんがおっしゃったように、真っ黒な人も真っ白な人もいない。そんな人会ったことがない。この人こんな真っ白な人と思っていたら、そうじゃない部分もある。必ず人間ってそうなんだなって20代の時気づいて、そういう風に人間を見るようになってしまって。テレビドラマを書いていても、完全な悪役、完全な聖女、そういうのは書けない」
美輪「占い師の仕事が脚本家の仕事に役立った。何でもやってみるもんなんですね、人間って(微笑)」続きを読む
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2014年09月01日

電子書籍「ショートドラマシナリオ集」に新作6本追加。うち「約束のカヌー」をどうぞ

電子書籍サイトパブーにアップしている電子書籍『ショートドラマ・シナリオ作品集』に新作シナリオを6本追加しました。ウェブブラウザ上で閲覧可能です。PDF・ePub形式のファイルダウンロードは無料です。



この電子書籍は、シナリオ・センター研修科の課題で書いたシナリオ作品集です。うち「約束のカヌー」(課題:別れの一瞬)を転載します。続きを読む
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2014年08月28日

小説教室の申し込み審査原稿として久々に小説を書き始めてみたパート5(最終回)〜就職活動とテロリスト

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Romancing SaGa3 Original Soundtrack-REMASTER-
ゲーム・ミュージック
SMD itaku (music) 2014-08-19

Romancing SaGa2 Original Soundtrack-REMASTER- Romancing SaGa Original Soundtrack-REMASTER- Re:Birth II/ロマンシング サ・ガ バトルアレンジ-閃- Re:Birth II/ロマンシング サ・ガ バトルアレンジ ロマンシング サガ -ミンストレルソング- オリジナル・サウンドトラック

by G-Tools , 2014/08/28



小説教室の申し込み審査原稿として久々に小説を書き始めてみたパート5、最終回です。応募原稿は多分締切過ぎたでしょ扱いで、読まれもせず捨てられると思う。シナリオの研修がそろそろ終わるので次は小説だと思ったけど、残念。けれどシナセンの作家クラスでは、小説を提出して発表する人もいるそうなので、小説教室落ちてもまだ道はあると思った。

小説は、脚本を描くよりずっと疲れる。脚本を描く時は演出家や役者に任せていたようなことを全部文章にしなければいけないので、大変。書き直しの時も時間がすごくかかる。脚本を書いている時は、小説を書けなくなる。小説と脚本だと脳の違う部分を使って書くからだ。ただ、小説を書き始めて2日目になれば、小説を書くモードに変わる。小説を書いて脚本を書かずにいると、今度は逆に脚本を書けなくなるので問題だが。感覚というかモードを合わせるには、1日必要。やっぱりどっちかに集中した方がよさそう。BGMはロマサガ3リマスター版でどうぞ。

(前回からの続き)
「すみません。次の会社の面接があるんで、失礼します」

僕は女性面接官の手から拳銃を奪った。

「動くなと言っている」

老人が声を張り上げる。

「あなた達、何なんですか?」続きを読む
posted by 野尻有希 at 23:31 | TrackBack(0) | 創作ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月22日

小説教室の申し込み審査原稿として久々に小説を書き始めてみたパート4〜個室トイレで就職面接2

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Re:Birth II/ロマンシング サ・ガ バトルアレンジ-閃-
ゲーム・ミュージック
SMD itaku (music) 2014-02-25
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Re:Birth II/ロマンシング サ・ガ バトルアレンジ Re:Birth/聖剣伝説 伊藤賢治アレンジアルバム Romancing SaGa Original Soundtrack-REMASTER- Romancing SaGa3 Original Soundtrack-REMASTER- Romancing SaGa2 Original Soundtrack-REMASTER-

by G-Tools , 2014/08/22



小説教室の申し込み審査原稿として久々に小説を書き始めてみたパート4です。原稿は完成して応募しましたが、多分締切に間に合わなかったと思われるので、読まずに捨てられると思います。せめてウェブに掲載しておきます。BGMは「ロマンシング サ・ガ」のバトルアレンジ第2弾。


(前回からの続き)
「中江秋水さん、あなたは渋谷の銃撃事件現場にいましたか?」
「はい、おりました」

この質問、就職活動と関係あるのだろうか。いや、何を質問されるのか決めつけるのはよくない。聞かれたことに柔軟に答えなさいと就活本にも書いてあった。続きを読む
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